陰日向に咲く

陰日向に咲くと劇団ひとり

最近は「嫌われ松子の一生」「どろろ」などで俳優としての活動も目立つ人気お笑い芸人、劇団ひとりの処女小説で、65万部のベストセラーとなった「陰日向に咲く」が、V6の岡田准一主演で映画化されることが、5月1日、配給の東宝から発表されました。初めは劇団ひとりの泣き芸?って言うんですか?あれが嫌いで気持ち悪いと思っていました。映像化に当たっては、出版した幻冬舎に7社からの申し入れがあったそうだが、東宝と日本テレビが中心となる製作陣が映画化権を獲得しました。V6の岡田准一くんは好きです。「そのときは彼によろしく」の平川雄一朗がメガホンを取りました。長澤まさみは嫌いですが「そのときは彼によろしく」は面白そうだなと思っていました。「陰日向に咲く」は、ホームレスになったサラリーマンやブレイクしないアイドルを応援し続けるオタク青年、浅草のストリップ劇場のしがない芸人などが主人公となった5つの短編からなる連作小説です。読みたいと思いながらもまだ読めていません。2006年1月末に1万5000部で発売されましたが、全国の書店員が選出する本屋大賞にノミネートされました。

陰日向に咲くは本屋大賞

劇団ひとりの処女小説「陰日向に咲く」は全国の書店員が選出する本屋大賞にノミネートされただけでなく、「夜のピクニック」を書いた恩田陸からも「ビギナーズラックにしてはうますぎる」と言われ「嫌われ松子の一生」を書いた山田宗樹からは「こんなに笑えて胸が熱くなって、人間が恋しくなる小説に出会ったのは何年ぶりか」といった絶賛の声が上がり、映像化を巡って争奪戦が繰り広げられていたそうです。恩田陸の「夜のピクニック」は読んだことがあるのですがこの作品も数年前に本屋大賞を受賞し映画化されましたよね。なお、映画は小説同様に群像劇になりますが、昨年、「木更津キャッツアイ/ワールドシリーズ」「花よりもなほ」の2本の映画に主演した岡田は今回の主演決定に「原作のイメージを大切に演じていきたいです」と抱負を寄せていました。「木更津キャッツアイ/ワールドシリーズ」はそうでもないのですが「花よりもなほ」は見たいなぁと思っていた作品です。原作の劇団ひとりは「映画がどんな風になるのか楽しみです。原作より面白い、とかあんまり言われない程度に頑張って下さい」と語っていたそうです。

陰日向に咲くのストーリー

「陰日向に咲く」の概要は泣いても、いいですよ。振り込め詐欺に手を染める借金まみれのダメ男、その男に騙される老婆、売れない崖っぷちアイドル、そのアイドルを応援するアキバ系オタク、大ボラ吹きのホームレス、そのホームレスに憧れて本当のホームレスになってしまうサラリーマン、ストリップ劇場の売れない芸人、そしてその芸人に恋をする田舎娘。この中で岡田くんは振り込め詐欺に手を染める借金だらけのダメ男を演じています。この作品に登場する人物達は、みな冴えなくて、情けなくて、不器用で、カッコ悪い人達ばかりです。それが非現実的過ぎずこんな人いるよなぁと思えるくらいになっています。しかしそれでも一生懸命生きて、陰日向に咲こうとする姿に誰もが笑い、そして胸を打たれます。なんだかSMAPの「世界に一つだけの花」を思い出してしまいました。日蔭の人、日向の人、表の顔、裏の顔。そういったものを自分と重ね合わせて見てしまうのだと思います。人間ってほんと不器用で、ダメな生き物。みんな要領よく生きているように見えるけど実際は違う。それぞれの場所で懸命に、それぞれの花を咲かそうともがいて生きています。